伝統を粗末にする日本

Hibikore-Arata

ロゴデザイン5万円〜承ります。 ロゴデザイン / 飲食ライセンス販売 / 販促物 /各種デザイン / Gypsy Kitchen / メディアPRコンサルタント、他、国内外にて各種デザインや飲食店プロデュースを手掛けております。

先日、来月以降に予定しているイベントの現調に、金沢八景の金澤園まで。与謝野晶子のお気に入りだったという此方の佇まいは、何とも味があり美しい。

風情がある建物、写真では伝わらない歪みのある昔のガラスやステンドグラス、タイルの美しさ。歴史があるものに心惹かれるのは何故だろうか。

此方の建物の所有者様は料亭を営んでおられたのだが、収益状況が芳しくなく、現在は別の方に貸し出したとの事。その方と共同で何か出来ないか?と云う事で、日本の文化である洋食とのコラボレーションを企画している。

私の経営していた『銀座キャンドル』も、2010年に大掛かりな詐欺にあい、既存の借入に加え、億単位の負債を背負い込む事となり、大家である有賀写真館から二年半の定期借地契約で契約更新もして頂けず、2014年11月、追い出される格好になってしまった。また、定期借地契約により、立退料も頂けなかった。

とはいえ、詐欺にあったのは私に隙があったのだ。リーマンショック以降の既存郊外店舗収益悪化による資金調達難から生まれた隙だった。


2014年の銀座キャンドル撤退時、路頭に迷った私は、方々に協力者を探した。

幸い、移転先はある方のご協力により何とか見つかり、5月初旬までは営業したが、料理人の退職により閉店した。


2014年の銀座キャンドル撤退時、本当に多くの方に相談に乗っていただいた。

可能であればスポンサーを見つけてでも、続けていこうと当時は思っていたからだ。

しかし、これも巡り合わせなのだろうが、当時「銀座キャンドル」にとって良いパートナーと思える方には会えなかった。

具体的には、

「サインとレシピ、屋号で200万なら買ってやる。」

「歴史があるだ何だと言っても、じゃあミシュラン持ってんのか?そんなもんに価値は無い」

「レシピもいらないから、名前だけ100万で売れ」
「レシピを10万で貸せ」
など、こんな話ばかりだった。



歴史をおろそかにする事


思えば、昔から不思議だった。

日本の古い町並みがドンドン失われていく。

例えば浅草。

横文字の通りがあったり、建物も似たようなデザイン、チェーン店、古い造りに見せかけた偽物感満載の店など、まるで風情が無い。

一方、アメリカやヨーロッパに行くと、外観は古いながらも内部にはエレベーターやオートロックを備えた様な建物が沢山ある。何故、日本にそれが出来なかったのか?日本は木造中心だから?地震かあるから?


否、日本は金稼ぎに忙しく、人間らしさや、日本の感性を無くしたのではないか?


金が無くては何も出来ない。

生活するにも金がいる事、それは重々承知しているが、金を稼ぐ事が全てなのだろうか?


短期的に見れば、この様な建物や銀座キャンドルも「歴史」があるだけで、お金を生み出す要素は少ない。しかし、長期的に見た時、そこには金では得られない「歴史」があるからこそ、人の心に響く何かがあるのでは無いだろうか。


先日、私は洋食の歴史を紡ぐ為、洋食文化を確立する為「一般社団法人 日本洋食協会」を設立した。

今回のイベントが、我々の取り組みに賛同して頂ける方に伝わってくれればと心から願う。


歴史を紡ぐ同志を、もっと集めなければ。







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